「We want to take with this wallet」
「この財布と一緒に撮って欲しい」
和装前撮りのご依頼で新郎新婦様は笑顔でこうおっしゃいました。それは昨年の2月、大寒波が日本を覆い雪が降り続き、京都ももちろん例外ではなかった、ある日の心あったまる素敵なお話です。
和装撮影のお客様はなんと台湾から来られた新郎新婦様。
京都美翔苑のホームページをご覧頂き、「ぜひ京都で和装の花嫁衣裳を着て写真が撮りたい」とお問合せ頂きました。
(京都美翔苑では、前撮りをご希望の海外のお客様も心を込めて日常会話とジェスチャーでコミュニケーションをとっていきますのでご安心を)
前撮り当日は山口カメラマンが担当、天性のセンスとお得意の擬音語で和装のお支度撮影から室内撮影も楽しく進んでいきました。
ロケーション撮影の写真もカメラマンにおまかせということで風情ある京都の町並みでの撮影がスタート。
おふたりを祝福しているかのように綺麗な雪が待っているなか、ちょっと恥ずかしそうに「大切な思い出の小物があるんです」と新郎様が紋付きの袖からある小物を出してきました。
それはおふたりが奇跡の出逢いとなったひとつの「リラックマの財布」、とても可愛らしい財布ですが嘘でもきれいとは言えないモノでした。
でもその財布がおふたりの人生に、これ以上ない幸せを運んできたのです。
何年も前、新婦様がふとした拍子に財布を落としてしまいました。
時間がたち財布を拾ったのがなんと新郎様で交番に持っていこうとしたそうです。
でも中を開くと連絡先が。「一度電話してみて繋がらなかったら持っていこう。」そう思って電話してみると繋がり財布を会って渡すことに、、
それが新郎新婦様初めての出逢いとなり、交際、結婚となったわけです。
大切な財布と一緒に撮りたい強い想い、私たちもさらに気合いをもって撮影させて頂きます。
そんな写真が一生おふたりと寄り添い続ける1枚になると信じています。
前撮りをご希望のお客様は、ぜひ電話でのお問い合わせやお下見時におふたりの思い出や大切にしているもの、気軽にお話くださいませ。
私たちと、人生を共に生きるお写真を残していきましょう。