「挙式撮影までお願いして本当によかったです。」
挙式から披露宴、2次会までの結婚式撮影が終わった時、新郎新婦様が満面の笑みでそうおっしゃってくれました。
この本番撮影のご依頼をいただいたのは今年の5月、新しい命が芽生えた新緑が映える京都でのことでした。
夕方ごろ1本の電話が鳴り、「京都美翔苑に今から和装前撮り撮影のお下見したい」というお問い合わせが入って、撮影からちょうど帰ってきた私が担当させて頂くことになりました。
お店にご来店された新郎新婦様の最初の印象は男気が溢れる新郎様と誰にでも愛される笑顔の持ち主の美しい新婦様。
最初から会話が弾み楽しくお下見は進んでいき、前撮り撮影も決まったところでいきなり新郎新婦様が笑顔で「直己さんに挙式撮影もぜひお願いしたい」とおっしゃいました。
びっくりしすぎて「え・・?まだ前撮り撮影もしていないのに決めちゃっていいんですか?」と嬉しい戸惑いでお聞きすると「いいんです!今話してみて”人”で決めました」とさらににっこりして答えてくれました。
嬉しさが止まらなくて何度も何度も「宜しくお願いします!」と握手したのを今でも覚えています。
「人が好き」で始めた写真は自分をより好きにしてくれました。
私にとって撮影に必要なものは「愛」です。
相手に興味を持ち、素敵なところを見つけてどんどん好きになる。
一緒にいる時間が長くなればなるほど愛は大きくなっていきます。
お下見、和装前撮り、そして挙式本番撮影、何回もお逢いしていくたびに写真にもより近い関係が生まれてきます。
私たち京都美翔苑は和装前撮りをきっかけとして、そこから続く一生のお付き合いをしていきたいと考えています。
お子様が生まれたらマタニティフォトやニューボーンフォト、お宮参り、成人式と続きます。
そしてその子が結婚するときにまた和装前撮り撮影を担当させていただけるとなればこれ以上の幸せはありません。
今回の挙式撮影で想ったことは「繋がり続ける大切さ」
それは私カメラマンと新郎新婦様はもちろん、会場に来ているおふたりの大切な方。
会場に来られていない大切な方。そして忘れられない大切な記憶、思い出。つらかった過去でさえも繋がり続けることで幸せに変えることが出来るということです。
そのすべての繋がりを感じながらシャッターを切る。
撮影が終わった時、おふたりと出逢えたことへの感謝の気持ちがこみ上げてきました。
そして「またすぐに逢いますね」とにっこり。
おふたりが出逢って一緒になった奇跡、
おふたりと私が出逢ったご縁を大切にして
一生のお写真を、残し続けていきたいと強く思います。